横浜市、福山市から観察する日本のトンボ
Japanese Dragonflies
report from Yokohama, Fukuyama city.
トンボの紹介について

 

本コーナーは私が現在住む横浜市と、以前住んでいた広島県福山市(備後地方)を拠点として出会ったトンボたちの撮影記録です。

 

福山市は広島県の東端=岡山県境に位置し、瀬戸内海中央部沿いの温暖で穏やかな環境に恵まれた町です。 生活圏でも田畑が多く、初夏ともなればそこかしこでトンボが舞い始めます。 市内北端には中国山地の入り口があります。 少し山に入ればさらに多種多様な昆虫類に出会うことができ、普段家の周りではあまりみかけないような珍しいトンボがたくさん現れます。

 横浜に移り住んでからは、正直なところ鳥もトンボも家の近くで見られる種がかなり減りました。というかトンボに関しては、ごくポピュラーな種以外はほとんど期待できません。小一時間ほど移動すれば、そこそこトンボがいる場所もあるようですが、一人で気軽にひっそりと、鳥もまとめて観察可能な場所には今のところ出会えていません。一方で福山では見られなかった高山・亜高山に日帰り行程で簡単に行って帰れるようになったので、今まではまず見られなかった環境の昆虫たちに出会えることが増えました。最近はバイクのツーリングを兼ねて富士山周辺、長野、群馬の山々まで出かけ、自然との触れ合いを楽しんでいます。

 野鳥との出会いは一期一会ですが、トンボはほぼ毎年同じ時期に同じ場所で出会うことができます。もし見られなくなったとしたら、それは環境が破壊されたということでしょう。
なお、紹介するトンボのいくつかは保護種であり貴重な種の資源です。先にお話ししたとおり、トンボは毎年その地から逃げません。ですので、鑑賞するなら手を触れずに自分の眼で直接見るか、せいぜい私のように少し離れたところから写真を撮って楽しむ程度にしましょう。そうすれば子の代、孫の代までトンボを残すことができます。




 各トンボの同定と学名の記載は愛用する図鑑
「日本のトンボ」文一総合出版 ISBN:978-4-8299-8408-6

「日本のトンボ」

を参考にさせていただいています。
 こちらの本はお値段、税込み¥6,050_です。その分内容ぎっしりで超お買い得な図鑑です。私の所持するのは2012年の初版ものですが、2023年1月現在は2022年3月の改定第二版が最新のようです。(205種収録)

 私は個体を採取するということをしませんので、本Webで紹介している種の同定は現実には確定のものではありません。一応、ここで紹介する画像の他にも色々な方向から観察して、複数の図鑑や文献資料で、自分が見た・撮ったものに一番近い種を選んでありますので、大半は合っていると自分では考えています。ちなみにネット上にあふれる情報などはもっとあやふやなものと考えているので、あくまで参考にする程度です。

 かように、私のような学会にも属さない単なる在野のトンボ好き人間の場合、このような図鑑がなければサナエトンボや赤トンボの仲間など、外見が非常によく似た種はまず同定不可能だろうと思います。執筆者の皆様には感謝の次第。トンボが好きな方には「日本のトンボ」を是非お勧めしたいと思います。

 いつまでもトンボとの出会いが続くことを祈りつつ、美しいトンボたちを紹介していきますのでお楽しみください。

 


 

              2023/1 魚屋 拝


 




・メニューの使い方・
 トンボの検索は左のメニューからボタンや検索BOXをご利用ください。クリックした先には仲間別に大きく分けた索引ページがあり、更に科ごとに分けた種を紹介していますので、お目当てのトンボを名前かサムネイルの姿で選んでください。
 名前がわからない場合は左メニューの「・・・の仲間」と書いたボタンから各亜目の索引ページに入ってから探してみてください。なお、索引ページは亜目と科のくくりで現在3つ(4つ)に大きく分けてあります。

1.止まったとき、羽が畳まれていて、体が糸のように細いなら「均翅亜目 イトトンボの仲間」をクリックして探してください。属する科がわかるならその科のボタンでに直接飛ぶこともできます。(掲載枚数が多くなったのでカワトンボ科のみで1コーナーを増やしました)

2.オニヤンマのように体が全体的に黒色ベースで、腹が細長く、節に横縞模様が見えるなどは「不均翅亜目 ヤンマ、サナエトンボの仲間」をから探してみましょう。

3.シオカラトンボや赤トンボのように腹がふと短くて横長に見える体形のトンボは「不均翅亜目 エゾトンボ、トンボの仲間」から探し始めてください。

 
 


 

(TOP画像 オオアオイトトンボ 2011/10/29 福山市ふれ愛ランド周辺にて)