ヒバリ 雲雀
Hibari
Alauda arvensis
Skylark

ヒバリ スズメ目ヒバリ科
 春に空高くさえずる
 スズメっぽい地味な小鳥
 

   

福山市、笠岡市周辺での観察


ヒバリについて、動画の紹介

 福山のかっての自宅は周りが田んぼで囲まれていました。春になると田んぼが耕され、土の匂いが辺りに漂うようになります。丁度その頃頭上で「ピリピリピチュピチュ」とよくとおる声でヒバリがさえずるようになります。ヒバリは英名がLarkもしくはSkylarkですが、この名を聞くと、昔よく聞いたキングクリムゾンのLarks' Tongues in Aspicというちょっと変わったロックを思い出します。バイオリンの音色がヒバリが蛇に食われている表現なのかな、とか思いながらなんか納得していました。若い頃の思い出です。
  ヒバリの動画を置いておきます。場所は笠岡干拓、福山市松永湾周辺で撮ったものです。ヒバリと言えば「ピーチクパーチク雲雀の子」というフレーズが有名ですが、とにかく空に上がればずっとさえずり続けます。しかし空のヒバリはとても高く上がるのでレンズで追いかけるのは大変です。現場ではもっとさえずる声がよく通っていたのですが、残念ながらビデオではもう一つ音量があがりませんでした。お許しを。

 左「ヒバリの動画」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。動画は15MBありますので、DL環境にご注意ください。


福山のヒバリ ♂

 福山の自宅近所を散歩していて撮った春のヒバリです。この絵は2004年にD100で撮ったものです。同じ頃撮ったツグミの絵と同じく、この絵が撮れたことでその後も野鳥を撮ろうと思えたお気に入りの一枚です。冠羽が立っているのでこれは♂くんだと思います。

 左「ヒバリ♂ 福山市自宅周辺にて」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。


霞ヶ浦のヒバリ ♂

 2019年のGW、毎年でかける霞ヶ浦の浮島湿原に寄りました。葦原の小鳥たちがにぎやかにさえずるこの湿原ですが、今回最初に私を出迎えてくれたのは頭上でさえずるヒバリたちでした。そのヒバリが鳴き疲れたのかたまたますぐ近くの砂利道に降りてきたのでパチリ。今まで不思議とヒバリを間近で見る機会がありませんでしたのでラッキーな出会いとなりました。頭がピンピンに立っていてヒバリらしい姿ですね。ちなみにヒバリの姿はスズメよりも少し大きく、セキレイくらいといえば分かりやすいでしょうか。雀とは違って足を交互にして歩くので見分けはしやすいと思います。


雪の日のヒバリ ♂ ♀

 2014年の2月8日、福山近辺では珍しいくらいの雪が降りました。翌日もまだ雪が残っていたので、「一丁雪をバックにした良い絵を撮ってやろう」と笠岡干拓まで野鳥撮影に出かけました。しかしいざ雪を前にしても、そう簡単に良い場面が現れるわけではありません。もっと印象的な絵が撮りたいと思ってうろうろしている間に無情にも雪はどんどん融けていきます。少し向こうの地面で雪の間を行き来している地味な小鳥の小群れを見つけました。「結局雪をバックにしたスズメかよ」と思ってカメラを向けたところ、ちょっとスズメと違う。ヒバリのようです。でも結局雪をバックにしたスズメとあまり変わらない絵ですね。うーんまだまだ修行だ。次に雪に出会うのはいつになるのでしょうか。


観察データ

場所と回数:福山市自宅近辺4、松永湾1、笠岡干拓10、九十九里浜2、渡良瀬遊水地1、浮島1、都合19回

観察月と回数:
 1月1 〇
 2月2 〇〇
 3月1 〇〇〇〇
 4月1 〇〇〇〇〇
 5月1 〇〇〇〇
 6月0 〇〇
 7月0
 8月0
 9月0 〇
10月0 〇
11月0
12月0
基本通年見られる鳥ですが、初春から初夏は挙げヒバリという空高く飛翔してのさえずりをしますので、見つけやすい時期だと思います。場所は広い農耕地や河原の草原など開けた土地でみかけます。福山時代の自宅近辺は田畑が多かったので、自然とよくみかけました。笠岡干拓は畑や牧場が広がる土地です。九十九里浜では海岸近くの砂防、風防地帯でよくみかけます。写真に記録した回数は上の通りですが、実際に頭上でさえずりを聞いた回数はこの倍以上あると思います。ウグイスと一緒で、声は聞けども姿はなかなかつかめない鳥さんです。



 左「雪の日のヒバリ 笠岡干拓周辺にて」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。


 (トップ画像 ヒバリの求婚 2015/06/14 D7100 150-600mm/F5.6-6.3 笠岡干拓周辺にて撮影)

 初出:2016/01/01
 改訂:画像の追加 2019/05/05