日本の野鳥 索引 「さ~そ」
Japanese Wild Birds
The initial of a Japanese name "Sa-so"
「さ」 撮影・写真機材について
 「す」図鑑について

 

各メニューでは始まりの頭文字に合わせて野鳥観察に関するトピックをお話しします。






「さ」- 撮影・写真機材について

 本webは写真を使った絵日記であると入り口のページでお話ししました。 どのコンテンツを作ろうとしても写真がなければ始まらない訳で、撮影機材はPCと同じくらいにweb作成の重要なツールだと言えます。

 私がメインで使用している野鳥撮影機材は
Nikon D500 + AF-S NIKKOR 500mm f/4E
です。このWebで紹介している絵の歴史・変遷では、カメラはD100 → D200 → V1 → D7100 → D500 の更新があり
 メインのレンズは 1990年製 Nikkor AiAF ED 300mm/F4s 300mm F/4 → Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3 → AF-S NIKKOR 500mm f/4E or AF-S NIKKOR 300mm f/4E pf + 1.4xという歴史となっています。

 このうちカメラについては手放したD100以外は今も時折持ち出すことがあり、レンズも旧サンヨン以外は今もシチュエーションによって入れ替わりで使っています。
 なおレンズは銀塩時代のオールドレンズを含めて15本ほどあるため、カメラ本体も含めて小型冷蔵庫サイズのやや大型の防湿庫で保管しています。


 三脚 & 雲台はGitzoマウンテニア2型4段 + Gitzoフルードジンバル雲台がメインです。ただ2023年から四輪を降りてバイク移動オンリーとなったため、コンパクトな収納を優先にしてノーブランド(中国製)のコンパクトな三脚とジンバルを使うことも多いです。



フェリー上

 上はD500+ゴーヨン、Gitzoカーボン三脚+Gitzoジンバル雲台のセットです。大間-函館航路のフェリーで海鳥観察したときのセットで、雨と波しぶき避けにレンズカバーを装着してあります。フェリー上ではどうしても風が強くなるので、本当は風を受けやすいレンズフードなどは外し、できるだけコンパクトにしてしまいたいところです。しかしそうなるとフロントレンズがむき出しになってしまい、もろにしぶきを受けやすくなることもあって、結局このように安全第一の装備となりました。
 カメラのホットシューのところにはドットサイト(照準器)を付けています。フィールドに出たときに周りを見ると照準器を付けてらっしゃる方が結構多くて、自分も試しに安いやつを一つ購入してセットしてみたところ、結構使いやすくて重宝しています。安いやつだからかドットサイトのみでシャッター切れるほど精度はよくないので、飛びもので活躍するというよりは、生い茂った木の中で目視で見つけた小鳥の場所を、素早くファインダー内に入れるのに役立っています。最近はストラップは取り外し式のものを使っていて、三脚に乗せたあとは外すようにしています。海辺で風が強い時など、ストラップはレンズの揺れにつながるのでない方がよいです。前述のとおり、風が強い日や、陽射しが強くないときはフードは敢えて伸ばさずに使っています。



軽量三脚

 こちらはバイク移動で収納を減らしたいときのセットで、三脚・雲台はSiruiのアルミ三脚+中国製の安価なカーボンジンバルにゴーヨンをセットしています。夫婦タンデムで出かけるときは荷物を減らす必要があり、三脚はバイクに収まる、且つ、大砲がこけずに載せられるぎりぎりの太さ(28mm-16mm-耐荷重12kg)の5段コンパクトタイプを使っています。レンズには市販のウレタンカバーを常時巻いてあります。夏になって直射日光が強くなるとレンズの周りに更にハンカチやバンダナを巻いて、少しでも熱から保護するようにしています。

 なお、夫婦で旅行するのがメインで、ついでに鳥見やトンボ観察をするときは、pfサンヨンにx1.4テレコンをつけ、固定も一脚にすることで荷物を減らしています。タンデムで遠くまで行くのは夏場が多く、この時期は山に登る・入ることが多いため装備も軽くすることが必須です。サンヨンだと鳥見には少し不足を感じることもありますが、逆にトンボ用としてはこちらがベストチョイスとなります。できればD500ももう少し軽いカメラに替えられればもっと良いのでしょうが、カメラ機能に慣れていると他になかなか替え難くて、今のところは我慢している状態です。

 2023年以降、どこにいくのもスクーター移動となったので、服装も安全優先で年中長袖長ズボンです。夏場はトンボやチョウを探しに山にはいることも多いため合わせて靴もしっかり目のものを履くことが多いです。干潟や、河原に降りるときは別途携行するゴム長靴で入ります。河原の場合、水に濡れるのを防ぐというよりはマムシ対策の意味が強いです。冬場は移動で足を冷やさないように、スノーブーツを履いています。防水性が高いので、干潟にジャブジャブしない限りどこでもいけるため重宝しています。



 私の撮影時の行動パターンは
1.鳥を見つける
2.逃げられる前に証拠写真を撮る。
3.逃げられるの覚悟でそっと近づいて撮り続ける。一通り撮ったところで余裕があれば動画を撮る。最終的には絵としてきれいなもの、もしくはアップで見て見劣りのしない絵を残せるよう時間の許す限り工夫する。
と言った順でしょうか。
   
 撮影モードは基本、絞り優先にセットしています。D500+ゴーヨンだと解放絞り値は基本開放にセットします。ただあまりに眩しい環境の場合はf値を8.0にします。以前はCPLフィルターを付けたりすることもありましたが、メリットをあまり感じることがなかったので最近は使っていません。
 オートISO機能については、カメラのISOの最適化制御を使って、天気の具合を見ながら、自分が最低限欲しいシャッタースピードが得られるくらいに各制御値をセットしていきます。例えば飛翔絵を撮る場合はレンズを空に向けてSSが1,600~1/2,000以上になるようにISOの最小/最大値などを決めていきます。森の中なら最低SSが1/125くらい。できれば1/320くらいに持っていきます。ただ流し撮りをする場合は逆にスピード優先にセットし、1/60~1/320くらいのssにします。(ほぼゴミ量産になるので余程に余裕があるときしかやりませんが。。)

 AFは中央エリアをある程度の範囲にしたモードにし、マニュアル優先オートフォーカスモードで使用しています。
 D500とゴーヨンを導入当初はオートで撮ることが多かったのですが、やはり山や波などの背景にフォーカスが抜けることが多いため、少し前からは可能な限りファインダー目視の手動でフォーカスを掴むように変えました。結果的には当たりの確率がかなり上がっていると思います。最新機種だと鳥の顔認識フォーカスなどもあるようなので、そういうのがあればAFで楽になるのだろうな、と思いつつも、最近は今のやり方に慣れたというか苦労やデメリットも感じないため、当面はこのやり方でいくと思います。一部、上空を仰ぎ見るような体勢の場合は、素直にAFを利用することもあります。(空バックは背景抜けもありませんので)

 お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、最近は動画をあまり撮らなくなっています。全く撮らないわけではなく、今もさえずりであったり、一か所でじっとしている対象であったりするとモードを動画に代えて撮って貯めています。ただ動画はどうしても編集に時間がかかるので、お見せするのは諦めたという方が正しいでしょうか。現在Youtubeなどを見ると、鳥に限らず面白い動画が山ほどあります。皆素晴らしく編集がされていてクオリティーも高いので、自分も動画を創るならそれなりに仕上げたいと思いつつ、現状は腕も時間も追いつかないので作成をストップしたというところです。なので現状は静止画を中心にして各ページを作り直ししているところです。(リサーチの結果「鳥の動画はあまり見る人がいない」という事実が判明したことも優先を落とした理由の一つにあります。。)

 静止画ファイルは全数RAW形式で撮ります。
 動画はフルHD60iもしくは30pにて撮ります。
Webに載せるものは家のPCで編集して仕上げてあります。自身のオリジナルを保護する目的もあって、画角の操作は不要であってもわざとわずかでもトリミングし、最終サイズをW1024*h682のサイズに落としてあります。RAWは一端、色目を素に近い「ノーマル」や「ニュートラル」に戻し、そこから処理を足していくようにしています。
 編集アプリはNikonCNX2とNXD、AdobeL PS Elementsなどを所持していますが、編集は今も基本的にCNX2で行います。今はもっとよいアプリがあるのはなんとなく知っていますが、NikonのRawファイルを現像して、ファイリングしていくにはこのアプリが使いやすいからです。D500の場合CNX2へのRaw直送りができないため、NXDで読み込んでからtif経由でCNX2へ渡して編集しています。






「す」- 同定に使用する図鑑の紹介

 おそらく幼稚園の頃、母親から買ってもらった色々な図鑑を見るのがとても好きで、おかげ様で大人になっても図鑑大好きな人間に育ちました。動物の図鑑、昆虫の図鑑、植物の図鑑、魚類の図鑑、鳥類の図鑑、乗り物の図鑑、地球の図鑑、鉱物の図鑑などなど。おそらく小学館の図鑑だったと思いますが、私の自然観察に関する「興味の度合い」はこの頃の蔵書が出発点になったのは間違いありません。そういう意味では母親や家庭にとても感謝している次第です。

 さて、私が現在野鳥観察、同定に使用している図鑑、書籍類を紹介したいと思います。今でも購入できるものが大半ですが、中には絶版になっているものもあります。近頃はインターネットによる情報が豊かになり、印刷媒体そのものは廃れつつあります。しかし手元でページをめくって、「本当に欲しい(確かな)情報を探す」という書籍の役割、有難さは逆に今まで以上に高まっているようにも感じます。ネット情報の利便性と情報の確かさ/エビデンスは相反するものがあり、きちんと利用するには見極める眼力が必要です。その眼力を養うためにも図鑑とフィールドワークはとても大切なものだと思います。では以下に図鑑の紹介をしましょう。


1-「日本の野鳥650」 平凡社

日本の野鳥590 平凡社

 野鳥を検索するのに最初に使用する図鑑です。とにかく掲載種が豊富。説明は的確で写真も同定に利用しやすいカットがチョイスされ、かつ美しい。お値段税抜き4,000円とややお高めですが、内容に関しては痒い所に手が届いて本当に素晴らしいの一言です。サイズもコンパクトで手に取りやすく、鳥見好きの方なら一人一冊の必須本だと思います。


2-「野鳥の図鑑」 保育社

野鳥の図鑑 保育社

 まだ20代の頃、'86年に購入した初めての本格的な野鳥図鑑です。当時は本格的な鳥見をしていませんでしたが、鳥自体に興味はあったので、たぶん本屋さんで目にして衝動買いしたのだろうと思います。陸の鳥で2冊、水の鳥で2冊の計4冊のコンパクトな図鑑です。鳥のシルエットを元に種の紹介がされていて、フィールドでの同定に役立つよう気配りされています。また羽を広げた姿の絵や特徴なども図示されていて、「この鳥なんだろう」と細かく調べるにはとても親切な図鑑です。発行されて30年経つものですが、未だに手放せないし色あせない素晴らしい野鳥図鑑です。


3-「日本の野鳥」山と渓谷社

日本の野鳥

 これも'80年代後半の出版物です。この本の特筆すべき特徴はとにかく写真が美しいことです。図鑑的な「鳥のアップ」にこだわらず、「自然のと調和する美しい鳥」の一瞬を一枚の絵として見事なまでに表現された写真が多数掲載されています。一面に一枚の絵として大きく紹介されているものも多数ありますし、中には見開きで紹介されている場合もあり、「写真表現対象としての野鳥」がどうすれば「絵」として成立するかを学べる貴重な本だと思います。時代的に銀塩で撮られた絵ですから、現在のデジタル的な絵作りとは違った優しい絵が楽しめる点でも貴重ですね。このように半分は図鑑として、半分は美しい野鳥写真の本として楽しめる素晴らしい本ですが、現在は絶版となってしまっているようでとても残念です。もし中古ででも手に入るなら是非手に取ってみてもらいたおすすめ本です。


4-「原寸大写真図鑑 羽」 文一総合出版

原寸大写真図鑑羽

 この本は鳥の羽に特化した図鑑で、マニアックな部類に入る本だと思います。お値段も19,440円とかなり高価ですが、中身はそれ以上に詰まっていて素晴らしい一冊だと思います。鳥の羽を拾っても、それが何という鳥の羽なのかを知ることは非常に難しく、また調べる手段もほとんどありません。この本では、相当な種類の野鳥の羽が、部位ごとにまた原寸大でフルカラーにて紹介されていて、羽の図鑑としては他に代わるものがないものだと思います。羽の収集にチャレンジするなら必須の図鑑だと思います。


5-「オルビス科学学習図鑑」 学研

オルビス科学学習図鑑 鳥

 子供向けの大型本の図鑑です。実際我が家の3人の息子たちが小さい頃に買い揃えた図鑑の中の一冊です。私が子供の頃いつもめくって楽しんでいた鳥類図鑑も同じようなタイプのもので、掲載対象は日本の野鳥だけでなく世界中の鳥たちです。子供心に「世界中にはカラフルでいろいろな鳥がいるのだなあ」と自然動物に対する興味が湧いたものです。この手の本はたいていが写真でなく絵による紹介なのですが、特徴が誇張されるので種の認識にはとてもよい表現手段だと思います。お子さんがいらっしゃる家庭には是非置いておいてもらいたい本ですね。もちろん「鳥」だけに限らずの話ですが。


6-「シギ・チドリ類 ハンドブック」 文一総合出版

シギ・チドリ類 ハンドブック

 最近買った小さな図鑑です。表題の通りシギ・チドリ類に特化した図鑑で、中身は絵による詳細な図解本です。シギ・チドリ類は地味で似たような姿の種が多いので、このような本の存在はとても助かります。


7-「カモメ識別 ハンドブック」 文一総合出版

カモメ識別 ハンドブック

 すぐ上で紹介したシギ・チドリ類の図鑑と同じ系列の本です。カモメ類はシギ・チドリ類より更に判別が難しい種達です。しかもカモメ類の特徴として、幼鳥から成鳥にかかるおよそ4年程の間で羽色が大きく変わり、これらも含めて細かく観察しないと正確な種の同定ができないという難しさがあります。本書はこのような羽色の変遷も含めて細かく図解してくれている「かゆいところに手が届く」ありがたい本です。


8-「新・海鳥ハンドブック」 文一総合出版

カモメ識別 ハンドブック

 シギチドリやカモメと同じ体裁のハンドブックです。地味で見分けが難しいミズナギドリやアホウドリ、ウミスズメなどが詳しく紹介されているます。海鳥観察される方には是非お勧めの一冊です。ただし、カモメや海ガモは入っていませんのでご注意を。文一さんでは先に紹介したカモメのハンドブックや、(私は所持していませんが)カモのハンドブックも別途出されているので、これらも用意して補間しあえば海で見られる大抵の鳥を判別できるようになるのでは、と思います。


9-「日本のカモ 識別図鑑」 誠文堂新光社

日本のカモ 識別図鑑

 日本産のカモの羽衣をイラストと図鑑で詳細に紹介する図鑑です。通常姿の♂ ♀ の姿もちろん、幼鳥、エクリプス、飛翔絵もそれぞれ♂ ♀で分けて並べられています。また雑種まで載っていますから、これ一冊あればカモの種別同定はかなり楽になると思います。
 本書では日本で見られるカモとして46種が紹介されております。私の記録はというと、このうち24種のカウントでありました。やっと半分越えたところですね。また各種の見られる頻度として「多、普、少、稀、迷」と区分されています。私の記録のうち19/24種が「多、普」でして、あと2種が「少」、3種が「稀」でした。また図鑑の「多、普」は20種あって、私の19を引くと残り1となります。その1は「普(北海道)」とあるコオリガモですから、私は本州で見られる「多、普」に関しては制覇(?)しているようです。次の「少」に分類されているのは3種あって、私にもある記録2種(ツクシ、トモエ)を引いた残り1種はシマアジなので、是非次のターゲットにしようと思っています。春と秋にしか見られない渡り鳥なのでピンポイントで探鳥する必要があるようです。
 ちなみに私的には珍しいと思っていたビロードキンクロやシノリガモも「普」でしたので、カモを本格的に見られている方からすると、私などはほんの初心者であることがわかりました。「稀」に区分される種は大抵が「多、普」にわずかに混じって飛来する種のようなので、私の苦手なウォーリーを探せ作戦が必要なようです。この本片手に頑張ろう。


10-「Hawaii's Birds」 Hawaii Audubon Society

Hawaii's Birds

 89年に新婚旅行でハワイに出かけたとき、現地で買ったハンドブックタイプの図鑑です。ハワイで1986年に発行されたもののようです。ハワイの野鳥は原産種と輸入種が入り混じっていますが、それらの区別がされつつ、輸入種についてもきちんと掲載されているので実用上でとても助かります。図解は写真が半分、絵が半分で96ページのカラー本です。またいつかもう一度ハワイに行って今度はもっと本気で野鳥を追いかけてみたいです。その時は是非この本を持って行きたいと思います。
(2019年念願かなって再びオアフに行けた際、この本をバッグに忍ばせて行きました。しかし着いてすぐに下で紹介する新版を購入できたのでこちらを開くことはあまりなかった。。。)  

11-「Hawaii's Birds」 Hawaii Audubon Society

Hawaii's Birds

 19年に次男の挙式でハワイに出かけたとき、現地で買った図鑑です。上の図鑑の最新版で、上のものは1981年初版の増補第3エディション改訂3版、今回のものは2005年の増補第6エディションとあります。30年経ってページも141ページに増えています。その分お値段も7$95¢から12$99¢に上がっていました。。。面白かったのが、移入種のラベリング表現で、81年版は"Foreign"だったものが今回の者では"Arien"になっています。英語の微妙なニュアンスの違いなのでしょうか、Arienの方が少しきつめで否定的な表現のようですね。他に変わったところとして、前回は絵が半分あったものの今回は全てが写真での紹介です。ちなみに今回はこの本、土産物屋さんでたまたま見つけて買いました。そういえば今回は本屋さん見当たらなかったなぁ。これも時代なのでしょうか。


12-「Guide to the Birds of Hawaii」 Natural World Press

Guide to the Birds of HawaiiGuide to the Birds of Hawaii

 同じく89年に新婚旅行でハワイに出かけたとき、現地で買った下敷き図鑑です。A5サイズでちょっと小さな下敷きです。表面が水鳥、裏面が山の鳥になっています。載っているものの大半が移入種ですが、固有種はいかにもハワイ種らしい名前なので、「この鳥こそがハワイ固有種だ」とすぐに分かります。固有のミツスイらしきHwi(どう発音するのかな?「ゥィ」みたいな感じ?)に会ってみたいです。
 2019年4月にオアフを訪れた際はこの下敷きに描かれた51種のうち17種類を見つけました。3日間の滞在がほぼオアフの街中だったことを考えると、まずまずの数字かなと思います。ただハワイ固有種で考えると見つけた数が一気に少なくなるので、次行ける機会があればもう少し山や海に出かけてみたいですね。


13-「Birds of Southeast Asia」 Tuttle Publishing

Birds of Southeast Asia

 2016年春、三男がタイに短期留学に行ったとき、土産に買って来てもらいました。タイに限らず東南アジア全般で見られる野鳥図鑑で、ページも400ページにわたる結構分厚い本です。オールカラーの写真による図鑑で、日本では見かけないようなカラフル且つ不思議なシルエットの鳥も多数載っていて、見ていてあきませんね。私もいつか是非東南アジアにでかけてみたいなと思わされる本です。
 と書いたところで2016年の8月、ひょんなことから私も仕事でタイに行く機会ができて、実際にこの本を持って行きました。滞在中の休みの日にルンピニー公園で野鳥観察を行い、この本がとても役に立ちました。息子様に感謝。


14-「Birds of Thailand and South-east Asia」 Asia Books

Birds of Southeast Asia

 2016年夏、私自身が仕事でタイのバンコクへ出かけたとき、土産に買って来たものです。タイに限らず東南アジア全般で見られる野鳥図鑑で、544ページにわたる分厚い本です。前出の東南アジアの図鑑とは違い、こちらはすべて絵による図鑑です。属が1ページに並べ描かれており、微妙な特徴もきっちり図示されていて、また♂♀の絵も別に表示されていますから、同定作業にはとても役立つ内容だと思います。なお、絵とは別のページで各々の種に対する細かな記述がされていて、凄く丁寧なつくりになっています。
東南アジア各国にいるハッカ類は微妙な違いの種も多くて、なかなか同定しにくいものでしたが、この本のおかげでなんとか見分けることができました。


15-「Birds of Thailand」 Asia Books

Birds of Southeast Asia

 2019年夏、2度目となるタイ出張の際に、買って来たものです。前回買ったものは東南アジア全体のやや分厚い図鑑だったので、今回はタイに限ったやや薄目のハンディー図鑑です。それでも178ページ、280種が載っているので、もしまたタイにいくことがあればこれを持っていきたいです。次はできれば仕事でなくてプライベートで行きたいな。


16-「四季の鳥」 保育社

四季の鳥

 初版は1963年の古いポケット図鑑です。私が購入したのは’80年台でした。今はもう絶版になっています。四季に沿って見られる鳥が紹介されています。写真と文が1:1程度の構成ですが、ネットなど無い当時は大切な情報源でした。当時の本の写真は、今のデジタル時代のものと比べると随分甘めの写りですね。何度でもその場で好きなだけ撮れるデジタルと、撮れる枚数や時間が限られていた銀塩時代では、残せる絵の出来も随分違うのだと感じさせられます。そいいう意味で、今のアマチュアカメラマンは当時のプロと比べても機材やチャンスで遥かに恵まれているのですね。ありがたいことです。


17-「渡り鳥」 保育社

渡り鳥

 これも上のカラーブックスのひとつですが、こちらは初版が1974年、購入は'80年代初期のものです。渡り鳥の紹介ですが、当時このような鳥の紹介がなされた本は他にあまりなかったので色々と勉強になりました。「四季の鳥」より14年後のものですので、ある程度写真のくっきり度が上がっていますね。こちらももう絶版のものです。今はネットの時代なのでこのような本の役割はネットの情報に移り変わったのかもしれません。私の作るこのWebページももしかしたらそのような情報の一角を担っているのかなとか思ったりします。そういう意味でも情報の確かさにはできる限り気を使っていきたいものだと考えています。


18-「野鳥の観察」 保育社

渡り鳥

 カラーブックスのひとつです。初版は1979年。著者の方は会社に勤務しながら野鳥観察をされた方のようです。40年前のインフラ環境を考えると、アマチュアでこのような本を上梓する活動ができたことには素直に凄いなあと思います。一通りの写真のあとに野鳥撮影の方法が書かれています。「ぶれない写真を撮るためには重い機材をしっかりホールドできるように普段から腕立て伏せで体を鍛えておく」みたいなことが書かれていて、最近の本にはあまりない情報なのでためになります。


19-「日本の野鳥歳時記」ナツメ社

日本の野鳥歳時記

 本書は2015年の年末に出された本で、ここで紹介した本の中では最も新しい本です。図鑑と言うより美しい写真を添えた野鳥エッセイ的な本だと思います。色んな意味で弊Webが見習わなければならないお手本のような本です。掲載される絵は全てが本当に美しく、私の持つ野鳥本の中で、絵の美しさとしては先に紹介した山と渓谷社の「日本の野鳥」と双璧だと思います。「日本の野鳥」は銀塩時代の頂点であり、この「日本の野鳥歳時記」はデジタル時代の頂点だなと感じています。また鳥の名前に関する造詣がとても深くて、色々と勉強になりますし、著者の研究熱心さには本当に頭が下がります。鳥好きな方には是非手にしていただきたい一冊です。


 改訂 2016/04/02 「図鑑」の項目追加
 改訂 2018/04/15 撮影機材の画像差し替え、「図鑑」の項目一部変更
 改訂 2019/04/07 「図鑑」の項目(9,12,15)を追加
 改訂 2019/04/21 「図鑑」の項目(9)を追加
 改訂 2019/05/28 写真機材の項目に旅行用機材を追加
 改訂 2020/01/29 「図鑑」の項目(8)を追加
 改訂 2020/01/29 「図鑑」の項目(11)に裏面のサムネールを追加
 改訂 2021/02/25 「図鑑」の項目(8)を修正
 改訂 2021/07/14 主な記録場所、レッドリスト記号を追加
 改訂 2022/04/20 撮影機材のトピックを現在の状態に書き直し。
 改訂 2023/10/10 撮影機材のトピックを現在の状態に書き直し。




(トップ画像 セイタカシギ 2014/01/03 笠岡市笠岡湾干拓周辺にて撮影)