日本の野鳥 索引 「う~お」
Japanese Wild Birds
The initial of a Japanese name "u-o"
「う」 運について

 

各メニューでは始まりの頭文字に合わせて野鳥観察に関するトピックをお話しします。


運について

 鳥との出会いは一期一会で「運」が大きく左右すると入り口のページで書きました。 私はここ数年、年間を通して鳥見を続けておりますが、どうやら渡り鳥の半分くらいは、昨年見られたからといって今年も同じ場所で同じ時期に見られるとの保証がないことがわかって来ました。 もちろんジョウビタキやツグミのように、毎年まず間違いなく現れてくれる鳥達も多くいますが、例えば鳥見の者に人気の高いヒレンジャク、キレンジャクは年毎の飛来数が全くもって安定しません。 ヒレンジャクはこの地域で2007年3月、2009年3月、2013年1月に多く見かけましたが、均してみるとざっと3年に一度見かける程度です。 またこの地域で比較的見ることの多いシメでも、2013~14年に渡る冬季はほとんど見かけることがありませんでした。 代わりにこの年の冬にイカルが多かったのは、「似た者同士はお互い重なり合わないように示し合わせているからなのかな?」と思ったりしています。(全然確証の無い想像です)

 私は「日本野鳥の会」には入会しておらず、ネット掲示板にも参加せず(ROMもしませんし)、そういう意味ではかなり人付き合いの悪い類の人間です。 毎週末に釣りをしていた頃もそうだったのですが、基本的に「週末の心の洗濯(自然とのふれあい)は事前に決めた短時間で集中して楽しみ、あとはさっさと帰って週末本来の休養を取り、残りを家族サービスやwebの作成時間に充てたい」という思いで行動しています。(昼寝も入れるとスケジュールが一杯になります) 「平日帰りが遅いのが定番である(技術系)サラリーマンには、これしか趣味と家庭(と心の健康)を保つ方法がない」と長年生きてきていつしか学んだ次第です。 もちろん鳥見の現場で同好の方々とお会いした時などは、色々と情報交換を行い話もはずむのですが、もっぱら鳥を探す時は自力で場所を探しながら行脚するようにしています。
 
 「こんなところにきっと奴は潜んでいるんじゃないか」と目星を付けて出かけてみて、たまたま良い運に出会うと喜びはより大きくなります。 一方、せっかく誰かに教えてもらったのに後一歩のところで出会いや記録チャンスを失うと、自分の運の無さ(腕の無さとも言う)にもの凄くがっかりします。 「まぁそれも運、これも運」とあまり気張らず、できるだけ時間とコストを掛けずに気楽に鳥見を続けたいと思います。

 もっとも、そんな気負いや執着心の無さが無味無臭で平々凡々な日の丸写真を量産する根本原因なのかもしれませんが。。。(言い訳)



(トップ画像 ウミネコ D7100 150-600mm F5.6-6.3 2015/05/05 愛媛県佐田岬周辺にて)