日本の野鳥 索引 「や~わ」
Japanese Wild Birds
The initial of a Japanese name "ya-wa"
「や」 山野峡について

 

各メニューでは始まりの頭文字に合わせて野鳥観察に関するトピックをお話しします。


山での野鳥観察について

 山で行う野鳥観察について

 山と言っても標高や人里からの距離によって環境は変わりますので、代表的なところをいくつか区分けして紹介しようと思います。(以下、本州の関東あたりまでを対象で書いています。東北も北部に行くと、もっと標高が下がってきて、北海道になると本州中部の亜高山が平地になるような感じです。更に北海道の山に行くとそこは未知の世界となります。。)
 1.里山。多少人の気配がある、いわゆる田舎の過疎地などに近い一帯を言います。周囲は小山に囲まれていて用水用の小川が一本流れていることが多いです。大抵は棚田があったり畑があったりして、少し開けた空間があります。このような場所でよく見られる鳥は、小鳥が中心でウグイス、ホオジロ、シジュウカラ、メジロ、エナガ、コゲラ、ヒヨドリなどが年中見られます。また町ではほぼ見かけないセグロセキレイやキセキレイを見ることが多くなります。冬になるとこれらにジョウビタキやツグミのようなツグミ科の仲間、アオジ、カシラダカなどのホオジロ科、ベニマシコやマヒワなどアトリ科の小鳥たちがやってきます。また内陸部の里山であれば夏にブッポウソウやアオバズク、サシバなどが営巣にやってくる場所もあります。

 2.低山の深山(みやま)。人里から離れていれば標高2~300mもあれば十分でしょうか。上記里山の鳥にプラスしてアオゲラやアカゲラ、カケスなどが。また数は多くないもののコガラ、ミソサザイなどもぽつぽつと見られるようになります。更に夏になればキビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、ホトトギス、センダイムシクイなどのさえずりが魅力な鳥たちも繁殖に訪れます。

 3.亜高山。およそ1,000m~1,500mくらい。低山とはあきらかに鳥の相が変わってきます。里山~低山のところで書いた留鳥のウグイス~ヒヨドリなどはこのあたりでも普通に見られ、それにプラスして次のような種が姿を現し始めます。
 留鳥としてはヒガラ、ゴジュウカラ、キバシリなどが現れはじめ。ミソサザイ、アカゲラ、カケスなども確率を増す感じになります。そしてここからが本格的な亜高山独特の楽しみになりますが、夏の高原であればノビタキ、カッコウ、コムクドリ、ビンズイ、ホオアカなどが見られ、山であればジュウイチやクロジ、コルリ、アカハラ、クロツグミなどが盛んに鳴いて楽しませてくれます。冬ならハギマシコやオオマシコなどのアトリ科の鳥も対象になってきます。

 高山。およそ2,000mくらいから。このあたりの高さになってくると、交通事情もあって一般人は中々冬場は足が届きませんし、基本的に夏鳥がこの地の話の中心となります。なお、甲信越地域や北関東の2,000m級の標高をまたぐ道路は、およそ開通がGW前後になります。なので気軽に観察が可能となる時期も、丁度夏鳥が繁殖活動に入るなる時期と重なります。
 この時期に高山で見られる鳥は、主としてコマドリ、ルリビタキ、メボソムシクイ、キクイタダキ、ウソ、ビンズイ、ホシガラスなどでしょうか。ただ、高山専門の鳥だけでなく、ウグイスやヒガラ、キセキレイなどはこの高さでも結構普通に見かけます。ハシブトガラスなども結構見ますね。あと長野のアルプス界隈や富士山ではざっと2,400mあたりで森林限界に達する場所が多く、このあたりになると見られる鳥もホシガラス、イワヒバリ、カヤクグリ、アマツバメ、イワツバメくらいに絞られてきます。また長野県のアルプスに限られますが、ライチョウが見られるのもこのあたりです。

 (トップ画像 ヤマガラ 2015/12/19 横浜市緑区周辺にて撮影)