キセキレイ 黄鶺鴒
Kisekirei
Motacilla cinerea
Grey Wagtail
 
キセキレイ スズメ目セキレイ科
 人里の水辺から渓流に棲む
 黄色が美しいセキレイ

   

福山市近辺での観察について
 
 キセキレイは名前の通り黄色が目立つ美しいセキレイです。主に胸やお尻が黄色いのですが、季節や個体差で黄色の濃さは変わります。福山市芦田町の我が家周辺では、カモが泳ぐような川も流れていますし、田も多く、当然用水路もたくさん走っていますのでセキレイ類をたくさん見ることができます。うちのような人里で一番多いのはハクセキレイで、キセキレイとセグロセキレイはやや少数派です。一般的に田んぼの周りにはハクセキレイが一番多く見られ、池や流れの緩い川の周りではセグロセキレイが多く、清流から渓流ではキセキレイの数が増えてくるように思います。と言ってもそれぞれは交わって現れ、我が家近辺でも時折キセキレイを見かけますし、渓流周りでハクセキレイを見ることもあります。普段セキレイ類は地面を走っている印象がありますが、ふれ愛ランドや山野峡でよく見るセキレイ達は結構木の枝にも止まっています。しかしやはりセキレイ達は川辺の岩に乗った姿が一番絵になりますね。
 キセキレイの動画を置いておきます。たくさんのファイルから細切れでつなぎ合わせてありますが、場所は芦田川上流と山野峡です。
 
 左「キセキレイの動画」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。ファイルは13MBありますので、DL環境にご注意ください。
 


キセキレイ♂
 キセキレイの雌雄の見分けは喉の色で行います。基本的に黒いのが♂ですが、中にはメスでも黒い個体があるようです。また♂でも冬羽になると喉が白くなるので中々見分けが付きにくいですね。ちなみにこの写真は4月4日に撮ったものなのでもしかするとオカマさんかもしれない。。。。いやそんなはずないですね。おそらく夏羽の♂君だと思います。
 
 ここで紹介するキセキレイは山野峡で撮りました。左「キセキレイ♂」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
 

キセキレイ♀ 夏羽
 
 横浜に移り住んでから山での鳥見のホームにしている清川村の宮ケ瀬湖というダム湖があります。途中、丹沢のヤビツ峠へ向かう道が分かれていまして、以前からその方面がずっと気になっていました。ただ車で行くと途中から道幅も狭くなるようで、なかなか上る決心がつかなかったので、今回思い切って原2バイクででかけ、初めてヤビツ峠まで登ってみました。
 宮ケ瀬の入り口から峠まで、曲がりくねった細い道が約20km。途中、鳥がいそうな林や沢がたくさんあります。ただ、道が常に曲がっていてスピードが出せず、宮ケ瀬の入り口から片道45分くらいかかってしまいました。家からでは片道1時間と45分。ゴーヨンを背中に担いで肩も凝り、お尻もいたくなって、着いたときにはもうあまり鳥見をする体力が残りませんでした。この絵はヤビツ峠から少し降りた場所でお休みしているとき、横にいたキセキレイを撮ったものです。のどが白いので♀さんだとわかります。また羽の黒色が濃いので夏羽だとわかります。結局この日はキセキレイ♂♀とカケスを撮ったくらいで帰路につきました。この距離(時間)を走るならもう少し大きなバイクでないとだめですね。通勤バイクだと宮ケ瀬が限度だなと気づかされた一日でした。
 
 左「キセキレイ♀」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
  (トップ画像 キセキレイ 2007/10/06 D200 300mmF4 芦田川上流にて撮影)
 
 初出:2015/04/12
 改訂:2015/09/06 幼鳥の絵を削除
 改訂:2017/06/06 動画と♀画像を差し替え