カワラヒワ 河原鶸
Kawarahiwa
Carduelis sinica
Oriental Greenfinch
 
カワラヒワ スズメ目アトリ科
 黄色い翼帯が美しい 意外と知られぬ身近な小鳥

   

福山市近辺での観察について
 


カワラヒワの動画
 
 カワラヒワの生息範囲は非常に広く、山や河原はもちろんのこと、住宅地にもはたまた海沿いにもいます。そういう面では同じ仲間のスズメに近い棲息範囲であると言えます。しかしカワラヒワはスズメのように一般的に知られた小鳥ではありません。「数がスズメほどいない」というのがまず一般的でない理由でありましょう。それ以外にも「スズメほど地鳴きが頻繁でない」ことも理由の一つかな、と思います。カワラヒワの鳴き声は飛び去る時などによく聞かれて、まるで鈴が鳴るようなキリリリリという独特な声なので、一度覚えればすぐに「カワラヒワだ」と判別できるようになります。また飛ぶ時には翼に鮮やかな黄色の翼帯が出るので、目視の判別も簡単です。サイズはほぼスズメサイズで、シルエットだけだとスズメと間違えてしまうかもしれませんが、しっかりと色目が確認できればスズメよりずっと美しい鳥なのでちょっと得した気分になれます。
 
 カワラヒワの動画を置いておきます。動画前半は府中市の芦田川上流にて、後半はふれ愛ランドにて。前半でバックにジーカラカラという小鳥の声が聞こえますが、これはカワラヒワのものではなく、隣でごそごそしていたシジュウカラくんのものです。
 
  左「カワラヒワの動画」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。ファイルは13MBありますのでDL環境にご注意ください。。
 

春のカワラヒワ
 
 GWにふれ愛ランドへ朝の散歩に出かけた時のこと、車を降りてカメラを用意していると、すぐ目の前に小鳥が一羽、朝の挨拶に来てくれました。丁度Tamron A011を購入して間もない時だったので、早速写りを試してみようとシャッターを切りました。思った以上に緑が鮮やかな色に出てくれて、また解像感も良く、新しいレンズにとても満足できたお気に入りの一枚となりました。カワラヒワの英名はグリーンフィンチですが、色としては特に顔周りなどがオリーブ系ですね。
 
 左「春のカワラヒワ」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
 

カワラヒワの飛翔
 
 2013年の秋、丁度冬鳥がふれ愛ランドに集まり始める頃にいつもの散歩コースを様子見がてら歩いてみました。まだ冬鳥はあまりいませんでしたが、カワラヒワが数羽見えました。動画に残しておいたところ、飛び去り際に翼を広げて飛ぶコマがありましたので、切り取って静止画にしてみました。黄色の翼帯がはっきりと出ています。蝶の仲間でアオスジアゲハというアゲハチョウがいます。黄色と水色と帯の色こそ違えど、ラインの入った羽が舞う姿はよく似ていて優雅なイメージですね。
 
 左「カワラヒワの飛翔」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
 
 
 (トップ画像 カワラヒワ 2014/11/03 D200 150-600mm 福山市ふれ愛ランド周辺にて撮影)
 
 初出:2014/11/03
 改訂:2016/03/31 トップ画像の差し替え
 改訂:2017/12/23 文章の校正