オオハシシギ 大嘴鴫
Ohashishigi
Limnodromus scolopaceus
Long-billed Dowitcher
 
オオハシシギ チドリ目シギ科
 名前の通りクチバシの長い
 中型で丸っこいシギ

   

米子水鳥公園、茨城県霞ケ浦周辺での観察
 
 2014年2月、コハクチョウを観察しに米子水鳥公園にプチ遠征で出かけました。事前に公園のWebで今いる鳥の情報を確認したところ、オオハシシギの名があったので、コハクチョウだけでなくまだ見ぬシギにも逢えるかなとワクワクして現地に向かいました。
 先に園の外周からコハクチョウを一通り観察して、観察館の中に入り観察窓から目の前の浅瀬を覗いてみると、ご夫婦らしきオオハシシギ2羽が一生懸命浅瀬をつんつんしていました。その様子を見ていると、シギチの好む干潟でなく完全に水没した浅瀬でエサを探すには、確かにこのように長いクチバシが有利なのだろうなと感じました。
 その後オオハシシギとはしばらく出会いがありませんでしたが、2016年のGW、霞ヶ浦にコジュリンとオオセッカを観察しに出かけた際に再び偶然にオオハシシギと出会うことができました。これまた偶然なのですが、オオセッカの観察場所近くで出会った外国人男性のバーダーに「エリマキシギミモウマシタカ?」と教えてもらい、エリマキシギのいる水田までわざわざ車で先導してもらえたのです。(オオセッカの観察できる場所を下手な英語と身振りでお教えしたところ、帰り際にお返しに教えてもらいました。ちょっと嬉しい経験でした)そのエリマキシギのいる水田に一緒に休んでいたのがここで紹介するオオハシシギです。ラッキーなことに胸が赤くなった夏羽のオオハシシギでした。
 
 左「オオハシシギの動画」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。前半の浅瀬でつんつんしている絵は米子水鳥公園で撮ったもの。後半の絵で一番左と真ん中手前の赤っぽい胸をしたのが夏羽のオオハシシギです。ちなみに夏羽のオオハシシギに混じって真ん中右奥と右端にいるのがエリマキシギの♀さんです。動画は16MBありますのでDL環境にご注意ください。
 


オオハシシギ冬羽  
 米子水鳥公園で撮った冬羽のオオハシシギです。逆光で撮った絵なのであまりくっきりした絵になりませんでしたが比較的近くから撮れたカップルの絵をおいておきます。
 「滲んだ感じの絵になったのは古いサンヨンの限界なのかな」とこの頃から感じ始め、この2か月後タムロンの150-600を購入に至りました。マニュアルフォーカスで撮るのには凄く使い勝手のよいサンヨンでしたが、今ではほとんど使うことがなくなっています。「やはり技術の進歩って凄いんだな」とあらためて感じさせられますね。ちょっと寂しい気持ちもありますけれど。
 
 左「米子水鳥公園のオオハシシギ冬羽」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
 

オオハシシギ夏羽  
 上の動画の紹介で書いた霞ヶ浦近くの水田で出会った夏羽のオオハシシギです。残念ながらお休み中で長いクチバシは背中に隠れてしまっていますが、夏羽で赤くなった胸は分かるかと思います。
 
 左「霞ヶ浦のオオハシシギ」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
 

 
 
 
(トップ画像 オオハシシギ 2014/02/22 D200 300mm F4 米子水鳥公園にて撮影)
 
 初出:2016/05/15