ヘラサギ 箆鷺
Herasagi
Platalea leucorodia
Eurasian Spoonbill

ヘラサギ ペリカン目トキ科 情報不足 DD
 しゃもじ型したクチバシをもつ
 一見シラサギ風なトキの仲間
 

   

鳥取県米子水鳥公園及び宮城県蕪栗沼周辺での観察について


ヘラサギの動画

 2014年のGW、鳥取砂丘へ遊びに出かけた帰りに米子の水鳥公園に寄りました。先に公園のホームページで「珍しいヘラサギが来ているよ」との情報があったので、いつもなら家に帰りたくなってしまう午後3時を過ぎる時間でしたが、粘りを出して寄ってみました。
 観察館に入って係の方に聞いてみると、「今日はかなり向こうの方だけど見える場所にいるよ」とのこと。丁度数日前に購入したTamronA110(150-600mmズーム)の出番です。これまでオールドサンヨンで戦っていたのが嘘のように遠くまできれいに見えます。相当距離があったのですが、しっかりクチバシの形が分かる程度の証拠写真を残すことができました。
 毎年日本に数羽しか現れないという超希少種のヘラサギですから、その後は中々出会うことはかないませんでした。ところが思いもよらず、2017年の暮れにヒシクイとシジュウカラガンを探しにでかけた蕪栗沼で、「つい今しがたまでヘラサギがいたよ。ほら見てみ」と結構近距離で撮られたヘラサギをお父さんに見せてもらいました。ただし「もう飛んで行っちゃったけどね。。。」とお預けの言葉もいただいてしまいましたが。。。
 そして翌2018年の12月、今年こそはと期待して訪れた蕪栗沼には、いました!しかもまずまずの近距離で。4年半ぶりの再会です。いやぁ、沼ってありがたい場所ですね。正に水鳥のサンクチュアリです。

 ヘラサギの動画を置いておきます。前半の小さいのは米子水鳥公園でのもの、後半の大きいのは宮城県蕪栗沼のものです。

 左「ヘラサギの動画」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。サイズは20MBありますのでDL環境にご注意ください。


ヘラサギ

 蕪栗沼は宮城県では伊豆沼と並ぶマガンなど水鳥の冬のお宿です。伊豆沼は湖も大きいのでマガンとオオハクチョウの数が半端ありません。きっと珍しい種も混じっているのかもしれませんが、湖が満員状態の中、ぱっと見似たような珍種など正直探しきれません。一方蕪栗沼は、周囲がなんとか見渡せる範囲の沼で、しかもオオヒシクイやらシジュウカラガンやらの珍しい種も多いので伊豆沼より名は知られていないもののかなりマニアックな面白い沼です。ヘラサギなどの水鳥だけでなく、猛禽類も多くて何度でも行きたくなる場所です。
 見て分かる通り、ヘラサギはクチバシの先端がヘラのように見えるのが名前の由来です。英語の名前も「スプーンのようなクチバシ」の意味ですから印象は世界共通ですね。

 左「ヘラサギ」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。


 (トップ画像 ヘラサギ 2014/5/3 D200 150-600mm/F5.6-6.3 鳥取県米子市にて撮影)

 初出:2018/12/17