ウソ 鷽
Uso
Pyrrhula pyrrhula
Eurasian Bullfinch
 
ウソ スズメ目アトリ科
 真っ赤なマフラーを巻いた
 花の芽が好物の丸っこい鳥

   

北海道然別湖、神奈川県清川村宮ヶ瀬湖ダム近辺での観察
 


ウソの動画
 日本のウソには留鳥のウソと、冬にロシアから渡って来るアカウソ、ベニハラウソの3亜種がいるそうです。福山や神奈川で見るウソは冬にしか見られませんので、アカウソの可能性が高いのかと思います。しかしウソも冬には南下するらしいので、結局どちらなのかよくわかりません。両者の見分け方ですが、アカウソの場合、腹が赤っぽいこと、羽に白班があることなどの特徴があるそうです。ただ、私が現場で見ている限り、判別は簡単でありません。というかほとんど気にしたこともありません。。そもそもアカウソとはいえ、腹がさほど赤くない個体も多いようです。結局のところ「ウソはウソでいいじゃん」くらいの差なのだと思います。私、もともと詰めが甘い性格なものでこの辺でお許しを。
 
 
 左「ウソの動画」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。撮ったのは冬のことですし、なんとなく羽に白斑があるみたいなのでアカウソなのかな。動画は15MBあるのでDL環境にご注意ください。
 

北海道の初夏のウソ ♂/♀
 
 2003年6月、帯広に住む友人を頼って初めての北海道へ出かけました。その際然別湖畔でエゾシカのバーベキューなどをいただき、近くの温泉につかりにいきました。温泉を出て周囲を散策していると、福山では見たことのない赤くてきれいな小鳥が地面を歩いているのに気づき、持っていた300mmレンズを付けて撮っておきました。これが初見のウソでした。
 国内の留鳥なので彼女たちは亜種「ウソ」なのでしょうか。手前の2羽が♀。後ろでぼやけているのが♂です。その下の♂君の絵はサムネイルのみです。
 
 左「北海道のウソ♀、♂」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
 

宮ヶ瀬の春のウソ ♂/♀
 
 2017年の4月、春の小鳥を求めて宮ヶ瀬に出かけました。朝8時前に現地に到着し、車を降りて周囲の高い山を見上げると、前日の冷たい雨が山では雪になっていたようで白い山肌が見えました。確かにまだ寒くて桜もさいていません。少し歩くと近くから「フィー フィー」というもの悲しげな鳴き声が聞こえてきたので、前方の木の枝を眺めるとウソの姿が見えました。咲き始めた花のつぼみを食べているようです。福山で見たときもいつも桜の芽を食んでいました。そういえばこの木も桜なのかな?(よくわかっていません)
 
このようにウソはどこに行っても花の芽が好きなようですが、図鑑によると夏には虫などを食べるそうです。私にすればウソ=花の芽なもので、虫を咥えるウソってちょっとイメージが違いますね。
 
 左「ウソ♂、♀」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
 

観察データ

場所と回数:帯広 1、福山市 5、富士山五合目周辺 1、宮ケ瀬 8、都合15回。6月の2回は北海道と富士山五合目で、それ以外は冬から初春にかけて出会っています。

観察月と回数:
 1月6 〇〇〇〇〇〇
 2月4 〇〇〇〇
 3月1 〇
 4月1 〇
 5月0
 6月2 〇〇
 7月0
 8月0
 9月0
10月0
11月0
12月1 〇
都合15回
本州、関東以南の平地では冬に観察できる鳥さんです。北海道など北緯の高い地域や亜高山から高い山では夏に見られます。見つけやすく、また絵になりやすいのは春も近づいた2月頃でしょうか。桜など木の花の芽をついばみにくる頃などは、町に近い公園でもシャッターチャンスがあると思います。
 
 
 (トップ画像 ウソ♂♀ 2016/02/28 D7100 150-600mm/F5.6-6.3 宮ヶ瀬ダム周辺にて撮影)
 
 初出:2016/02/28
 改訂:2016/03/14 ♀の画像を差し替え
 改訂:2017/04/02 ♂の画像を差し替え
 改訂:2018/11/04 観察データを追加