Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
チョウショウバト 長嘯鳩
Choushoubato
Geopelia striata
Zebra Dove
チョウショウバト ハト目ハト科
とっても小さい
南国のハト
とっても小さい
南国のハト
ハワイオアフ島、バンコク市内での観察
チョウショウバトの動画
今から28年も昔のこと、ハワイへ新婚旅行へ行ったとき、ホテルの近くにあった市内の動物園に入ってみました。規模はそんなに大きくありませんでしたが、クジャクが放し飼いされていたりして、「南国の動物園だなあ」と楽しむことができました。そんななかを歩いていると、公園内のベンチでリタイヤされたお父さんが座ってらっしゃって、手の上にたくさんのハトを乗せているではありませんか。「たぶん、毎日ここに来ては鳩にエサやったりする名物お父さんなんだろうな」などと写真を撮らせてもらいました。ただこの頃はそこまで鳥好きでもなく、「このハトはなんというハトなんだろう?」のような疑問を持つことはありませんでした。20年以上のときを経て、私自身が目で見た鳥の種をカウントするようになり、今更ながらこのハトがチョウショウバトという日本にはいない小さなハトであると知るに至ったわけです。
このチョウショウバト、元来東南アジアの種ですが、小さな姿や声がかわいいのでペットとして飼う人が多いのだそうです。ただそのまま逃げていつくパターンも多いようで、先のハワイでも篭脱けなどからどんどん繁殖した移入種なのだそうです。確かにハワイの公園ではドバト並みにいたなぁ。繁殖力も強いのでしょうね。それに東南アジアとハワイは気候・環境的にも似ているので、完全に居ついちゃったのでしょうね。
「チョウショウバト」は漢字で「長嘯鳩」と書きますが、「嘯」の意味は「ため息」とか「うなる」とかいう意味なのだそうです。「長嘯」ですから「長くうなる」という意味になるのでしょうか。確かにタイの寺院の屋根の上でクークーと鳴き続けるチョウショウバトがいましたが、甲高い鳴き声でなく、ハトらしい穏やかな声でした。
動画は最初の木の上の絵はバンコクの王宮であるワット・プラケオで撮ったもの。その後ひょこひょこ歩いていたり、地べたで座っているのは市内のルンピニー公園で撮ったものです。なんというか、小さくて可愛いハトです。
左「チョウショウバトの動画」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。動画は13MBありますので、DL環境にご注意ください。
木の上のチョウショウバト
上の動画でも紹介したバンコク王宮で撮った一枚です。観光用にセットしていたので、レンズはDX18-55を使っています。手ブレ補正機能がないので動画とかは結構揺れましたが、静止画は晴天下だったためそんなにぶれずにすみました。
チョウショウバトの英名はZebradoveで縞模様のハトの意味だと思います。確かに首回りは縞々ですね。なお、小さいハトだと紹介していますが、実サイズは20~23cm程度ですから、およそムクドリ程度と考えてもらえばよいと思います。
左「タイ王宮のチョウショウバト」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
地面のチョウショウバト
最後の一枚はバンコク市内のルンピニー公園で撮ったチョウショウバトです。
ルンピニー公園はバンコク市街のど真ん中にあるとても広い公園で、中に3つの池があり、園内各所に川が流れている木陰と水辺のある憩いの場所です。私が仕事で泊まっていたホテルはここから徒歩10分少しの場所にあり、歩いてでかけることができました。ただ、タイは赤道に近くて8月初旬でも夜明けが朝の7時と遅いんですね。日本の感覚で「ちょっと朝早く起きて早朝散歩で撮影できるかな」と思っていたのですが、実際周囲が明るくなるのは7時過ぎなので、仕事前にちょっと散歩して撮影というわけにはいきませんでした。一度だけ頑張って小走りに出かけてみましたが、撮影時間20分ほどしか取れずにすぐにとんぼ返りとなりました。。。それはさておき、チョウショウバトはドバトほどの数はいないものの、空港出口でも見ましたしバンコク市内のどこででも見られる普通の野鳥です。なお、飛ぶと尾羽の両端に白いラインがはっきりと出るので目立つしきれいです。
左「ルンピニー公園のチョウショウバト」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
(トップ画像 チョウショウバト 1989/02 CANON A1 FD80-200mm F4 S.S.C. ネガ ハワイ ホノルル動物園にて撮影)
初出:2016/08/13