フクロウ 梟
Fukurou
Strix uralensis
Ural owl

アオバズク フクロウ目フクロウ科
 夏の夜に「ホッホッホッホ・・」と鳴き続ける
 緑が似合うフクロウ

   

アオバズク




 以前住んでいた福山市の家では、初夏になると夜寝ている時間に窓の外から「ホッホッホッホッ・・・」と途切れることなくフクロウ類の声が聞こえてきました。おそらく近所の山あたりで巣を作っていたのだと思います。一度だけ、すぐ家の裏から声が聞こえてくることがあって、このときはカーテンの隙間から子供と一緒にシルエットを確認したのを覚えています。
 かようにアオバズクは夜行性の鳥ですので、比較的大きな体をしているにも関わらず、普通に暮らしている限りは姿を見るのは結構難しいと思います。フクロウ類としては少数派の夏鳥です。基本的には毎年同じ巣を利用するようなので、続けて来てくれるよう環境を守っていきたいものです。


「アオバズク ♀」 クリックで拡大します。

アオバズク ♀

東京都
1024×682 px
2022/06/04
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

 都内の神社に毎年やってきてくれるアオバズクです。胸が割れているので、抱卵をしていた ♀ だと思います。ちなみにアオバズクは ♀ のみが抱卵するのだとか。彼女が外にいるということは、既にヒナはもう孵っていて多少子育てに余裕が出たころなのでしょうね。



「アオバズクの親子」 クリックで拡大します。

アオバズクの親子

東京都
1024×682 px
2019/07/28
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3

 2019年の盛夏に見たアオバズクの親子です。子供はもう一羽いたと思います。右手前の姿が親で、左と右奥の姿は幼鳥です。親は胸の羽模様が大きくくっきりしていますので、見分けができます。
 お子さんは生まれて間もないながら、体は既に十分大きいですが、顔の表情を見るとやはり幼さが残っていてユーモラスな感じですね。





観察データ

場所と回数:東京都 3、 計3回。比較的人家に近い場所で観察しています。人家近くの大木がある小山や神社などで見られます。夜に声を頼りに目星をつけておくと見つけやすいと思います。

観察月と回数:
1月0
2月0
3月0
4月0
5月0
6月2 〇〇
7月1 〇
8月0
9月0
10月0
11月0
12月0
計3回
 夏鳥です。観察は5月~8月くらいまでがよいと思います。
 ちなみに福山時代の夏の夜はエアコンなしで、窓を開けた網戸の状態で寝ていたので、毎晩のようにアオバズクの鳴き声をBGMにして寝ていました。写真撮影の記録はたったの3回だけですが、声だけなら20年以上毎夏でしたから、数百回で済まないくらいに出会っているかもしれません。



 (トップ画像 アオバズクの親子 2019/07/28 D500 500mm+1.4x 東京都にて撮影)

 初出:2023/05/14