キジ 雉子
Kiji
Phasianus versicolor
Japanese Pheasant

キジ キジ目キジ科
 里山の美しい鳥。
 国鳥(注1:)

   

キジ



 私が子供の頃育った土地である大阪府池田市では、1970年代頃までは普段の生活圏内でもたまにキジを見かけたものです。その後当地では宅地化が一気に進み、80年代に近づく頃にはもうキジを見ることはありませんでした。しかし90年代に福山市に引っ越してからは、再び家の周りでもキジを見られるようになりました。福山市の我が家周辺は、緑の環境としては私が子供の頃の大阪府池田市とよく似た感じでした。やはりキジは日本の里山の象徴であると思います。

 (注1:) キジは「国鳥」と言われています。しかしこれを定めたのは日本鳥学会であって、法的な拠り所はないため実際は非公式のものです。もっとも、古来日本ではなじみの深い代表的な鳥なので、多くの自治体でシンボルとして選ばれています。(岡山県など)



「キジ ♂ 1」 クリックで拡大します。
  キジ 1

広島県福山市
1280×853 px
2015/02/22
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 キジの♂です。撮影場所は福山の旧自宅周辺。民家近くで棲んでいる個体は人影が見えてもあまり動じないようでした。



「キジ ♂ 2」 クリックで拡大します。
  キジ 2

広島県福山市
1280×853 px
2015/02/22
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 上と同じ個体です。背中をみると少しクジャクっぽい雰囲気があります。



「キジ ♂ 3」 クリックで拡大します。
  キジ 3

1280×853 px
宮城県登米市
2021/12/10
Nikon D500 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 宮城県登米市の個体です。こちらは後頭部の耳のように見える飾り羽が見当たりませんね。



「キジの親子(♀と子)」 クリックで拡大します。
  キジの親子(♀と子)

島根県太田市
1280×853 px
2015/07/19
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 キジの親子(♀と子)です。撮影場所は島根県の三瓶山でした。車を走らせていたら頭上をカモの群れ(?)のような大きな影が通り過ぎました。夏山ではありえない光景だったので、車を止めて正体を確かめに行ったところ、親子連れのキジだったと分かりました。子は4~5羽程度いたと思います。皆が大人になるまで元気に育って欲しいと願いつつシャッターを切りました。

 左「キジ♀と若鳥 島根県太田市」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。


観察データ

場所と回数:中国地方の農耕地で5、関東の農耕地で3、東北の農耕地で1、計9回。全国の里山、農耕地、河原で見られます。海に近い干拓地のような場所でも、標高が高い亜高山であっても、畑さえあれば見られます。河原では鳴き声を聞いて探すことが多いのですが、実際姿を捉えるに至ることは少ないです。大抵は隠れて出て来ません。一方、農耕地で無防備に姿を見せてくれるのはほぼ偶然の出会いです。狙って撮るのは結構難しい鳥と感じています。

観察月と回数:
1月1 〇
2月2 〇〇
3月0
4月1 〇
5月1 〇
6月0
7月2 〇〇
8月1 〇
9月0
10月0
11月0
12月1 〇

計9回

留鳥です。よく鳴くのは初夏です。農耕地では雪が積もったときでも出てきます。






 (トップ画像 キジ 2015/02/22 D7100 150-600mm/F5.6-6.3 広島県福山市)

 初出:2015/02/22
 改訂:2015/07/20 雌と若鳥の親子写真を追加

改訂:2022/07/17 全面改訂
 改定:2022/07/23 Lightbox化