ミサゴ 鶚
Misago
Pandion haliaetus
Osprey

ミサゴ タカ目ミサゴ科 準絶滅危惧 NT
 豪快に海へダイブするフィッシュキャッチャー
 巨大な翼を持つその名はオスプレイ

   

ミサゴ


 ミサゴは現在は従来分類されていたタカ科ではなく、ミサゴ科という独立した科に分類されました。食性は魚食です。海、川、湖などでときに50cmを越えるような大きな魚さえ捕獲して空中に舞い上がるので、その豪快なダイビング(ハンティング)でバーダーにも非常に人気が高いタカです。



「ミサゴの飛翔 1」 クリックで拡大します。

ミサゴの飛翔 1

広島県福山市
1280×853 px
2014/11/02
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 ミサゴは非常に細長い翼を持っています。慣れればトビとの見分けは遠目でもすぐにできるようになります。



「ミサゴの飛翔 2」 クリックで拡大します。

ミサゴの飛翔 2

広島県福山市
853×1280 px
2014/11/02
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 ミサゴは水面上空から眼下の獲物を見定めるため、に見事なホバリングを行います。有名なアメリカの垂直離着陸機(大きな翼を持ったティルトローター機)がオスプレイと名づけられているのも納得です。



「ミサゴ」 クリックで拡大します。

ミサゴ

広島県
1280×853 px
2020/07/23
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 雨の日に海辺を散策していると、どこからピーピーという鳴き声が。たまたまでしたが、ミサゴの巣を見つけてしまいました。せっかくなので少し観察させてもらうとヒナはもうかなり大きくミサゴの姿をしていて、3羽の姿が見えました。そのとき近くの枝に止まっている親にレンズを向けると私と目が合ってしまい、私はさっさと退散することに。。。皆元気に育つといいな。



「ミサイルを抱えたオスプレイ」 (拡大は無しです)

ミサゴ

広島県
450×300 px
2015/03/29
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 瀬戸内海で鳥見をしていたら、スズキらしき魚を抱えたミサゴを見つけました。ミサゴは♂で55cm、♀で65cmくらいと図鑑にありますので、この魚は45cm以上はありそうな感じです。見た目、体高も結構ありますし、スズキなら「セイゴ」から「ハネ」に出世したくらいのサイズで、人間が釣りあげるにも結構なファイトを求められるサイズです。人間の体で比べるなら、水中にいる1mをはるかに越える魚を素手で捕まえるようなものです。。絶対無理ですね。。これを足爪だけで捕まえて、水から引き吊り上げて飛び立つまでするのですから、ミサゴは相当な足腰を持っていることがわかります。


観察データ

場所と回数:長崎県 1、山口県 2、広島県 24、鳥取県 1、岡山県 2、滋賀県 2、静岡県 1、長野県 1、神奈川県 2、東京都 1、茨城県 7、宮城県 1、計45回。
 場所としては海(汽水含む)23、湖 8、山 10。山の8/10回は山中にあった巣での目撃です。ボラやスズキが多い河口や、コイやウグイなどが多い湖・大型河川沿いが出会う確率が最も高く、観察もし易いのでお勧めです。

観察月と回数:

1月3 〇〇〇
2月7 〇〇〇〇〇〇〇
3月3 〇〇〇
4月3 〇〇〇
5月1 〇
6月2 〇〇
7月4 〇〇〇〇
8月1 〇
9月5 〇〇〇〇〇
10月6 〇〇〇〇〇〇
11月7 〇〇〇〇〇〇〇
12月3 〇〇〇
計45回

留鳥です。ダイブは年中見られます。



 トップ絵について。ダイブの絵に挑戦したものの、中々格好良い絵が撮れず、結局「溺れかけのミサゴ」みたいな絵になってしまいました。

 (トップ画像 ミサゴ 2014/11/03 D200 150-600mm 福山市南部にて撮影)

 初出:2014/11/09
 改訂:2015/01/28
 改訂:2020/08/2 動画の更新、静止画と観察データの追加、
 改訂:2022/08/13 全面改定、