オオワシ 大鷲
Oowashi
Haliaeetus pelagicus
Steller's sea eagle

オオワシ タカ目タカ科 絶滅危惧II類 VU
 大きな黄色いクチバシをした
 黒白コントラストのきれいなワシ
 

   

オオワシ


 日本に生息するオオワシの大半は冬の北海道に集まります。しかし本州(東北以南)にも毎年決まった場所にぽつぽつとやってくる個体がいます。大抵は大きな湖にやってくるのですが、なぜか老齢の個体が多いことから、数年前からやってこなくなった個体(イコール湖)も増えています。長くオオワシ観察をされている地元の方も多いので、また代わって若い個体がやってきてくれればよいのですが、ここで繁殖するわけではないので簡単に親子リレーとはならないようです。



「オオワシ ♀」 クリックで拡大します。

オオワシ

 滋賀県 湖北町
1024×682 px
2017/12/30
Nikon V1 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR

 湖北のオオワシ初挑戦の観察では、残念ながら木の上の姿しか見せてくれませんでした。



「オオワシ ♀ の飛翔 1」 クリックで拡大します。

オオワシ ♀ の飛翔 1

滋賀県 湖北町
1024×682 px
2018/12/15
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3

 湖北のオオワシに二度目の挑戦で、やっと飛翔姿を見ることができました。大きな翼を広げて飛ぶ姿はまさに「ワシ」でありました。



「オオワシ ♀ の飛翔 2,3」 クリックで拡大します。

オオワシ ♀ の飛翔 2

オオワシ ♀ の飛翔 3

滋賀県 湖北町
1024×682 px
2021/11/28
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR

 湖北三度目の挑戦は誠に見事な青空の元、オオワシの飛翔を3度に渡って観察することができました。もう老齢個体と聞いていますが、そんな心配を感じさせない見事な飛翔姿を見せてくれました。連続した2枚の絵をご紹介します。



観察データ

場所と回数:滋賀県 琵琶湖周辺 4、都合4回。観察したのは琵琶湖に25年以上飛来している ♀ の老個体です。関東の外縁部でも2~3箇所ほど飛来地があるようで、私も近くに行ったときに毎回覗いてみていますが、今のところ一見さんでは出会うのが難しいなと感じています。。いずれの場所でも、テリトリーの関係から大きな湖に1羽程度の飛来数ということですし、簡単にアクセスできるねぐらを持っているとも限りませんので、何度も出かけて出待ちしつつ見つけるくらいの気力が必要かと思います。

観察月と回数:

1月0
2月0
3月0
4月0
5月0
6月0
7月0
8月0
9月0
10月0
11月1 〇
12月2 〇〇〇
都合4回
本州中部では冬鳥です。11月末以降1月くらいまでがよいようです。



 (トップ画像 オオワシ 2021/11/28 D500 500mm/F4.0 湖北町)

 初出:2019/1/1
 改定:2021/7/26 観察データ、タカ科へのリンクを追加
 改定:2021/12/01 飛翔絵を追加
 改定:2021/12/06 飛翔絵を差し替え
 改定:2023/1/03 全面改訂