ミユビシギ 三趾鷸
Miyubishigi
Calidris alba
Sanderling

ミユビシギ チドリ目シギ科
 砂浜で走り回る
 3本ユビのシギ

   

ミユビシギについて



 ミユビシギは波打ち際でよく見られる小型のシギです。関東に住んでいる今は東京湾や九十九里浜などの浜辺で普通に見かける種です。しかし私が以前住んでいた瀬戸内備後地方では一度も見たことがありません。また干潟のメッカである有明海で夏冬三度の観察をしたときも一度も見ておらず、西日本では珍しめシギなのかもしれません。
 私はミユビシギやハマシギが大好きな人間です。(たくさんでちょこまかする姿がかわいい)なのでこのページではいつもよりたくさんの絵を紹介したいと思います。






「駆けるミユビシギ 夏羽1、夏羽2、冬羽1、冬羽2」 クリックで拡大します。

駆けるミユビシギ 夏羽1


駆けるミユビシギ 夏羽2



駆けるミユビシギ 冬羽1



駆けるミユビシギ 冬羽2

千葉県九十九里浜
1024×682 px

2015/08/22

2019/08/11

2020/02/01

2022/01/03
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3


 毎度九十九里浜を走り回るミユビシギたち。波と追いかけっこをする姿は見ていて飽きません。
 



「押しくらまんじゅうをするミユビシギ 冬羽」 クリックで拡大します。

押しくらまんじゅうをするミユビシギ 冬羽

千葉県九十九里浜
1024×682 px
2023/12/02
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR


 防波堤の消波ブロックでお休み中のミユビシギの群れ。周囲を含めて数百の群れがいました。
 



「ミユビシギ 飛翔 冬羽」 クリックで拡大します。

ミユビシギ 飛翔 冬羽

千葉県九十九里浜
1024×682 px
2020/02/02
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3


 場所は普通にサーファーが多い砂浜です。人や波とは適度な距離さえあればあまり恐れませんが、一線を越えて近づくと一旦安全な場所に飛び去り、水辺に空間が戻ればまたそこに飛んでくる。そんな繰り返しをしていました。
 



「干潟のミユビシギ 夏羽」 クリックで拡大します。

干潟のミユビシギ 夏羽

千葉県船橋市
1024×682 px
2020/08/15
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR


 今度は干潟のミユビシギです。干潟でのミユビシギは砂浜より散らばっている印象です。こちらの餌探しは水際よりかなり内側に入っていく=餌探しの範囲がとても広い、ので自然と散らばっていくのでしょうか。
 ミユビシギはお盆の頃までは赤い顔をしています。その後段々赤みが抜けていき、10月頃にはもう白っぽい姿に変わります。
 



「干潟のミユビシギ 冬羽」 クリックで拡大します。

干潟のミユビシギ 冬羽

千葉県船橋市
1024×682 px
2023/12/02
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR


 もう一枚干潟のミユビシギ。こういう水を鏡にした絵は砂浜では難しく、干潟ならではのものかと思います。
 ハマシギよりは全体が白っぽくクチバシが太短いので、慣れればリアルタイムで見分けが付くようになります。
 




観察データ

場所と回数:千葉東京湾 16、千葉九十九里浜 9、宮城県の干潟 1、計26回。砂浜、干潟で見られます。ただ瀬戸内や有明海では見かけたことがありません。関東以北ではポピュラーなシギだと思います。

観察月と回数:
1月6  〇〇〇〇〇〇
2月1  〇
3月2  〇〇
4月3  〇〇〇
5月2  〇〇
6月0
7月0
8月4  〇〇〇〇
9月0
10月3  〇〇〇
11月1  〇
12月4  〇〇〇〇
計26回
 旅鳥です。図鑑によると西日本では冬鳥ということですが、以前西日本に住んでいた私はその時期に中国地方や九州地方ではミユビシギを見たことがありません。したがって見られるとしても局所的、もしくは少数だったのではと思います。一方関東に来てからの私は、6、7月以外ほぼ見ています。なので「こちらでは留鳥もいるのかな?」と思っていましたが、どうやら夏に見られる個体は、まだ未成熟な若鳥が居ついているものなのだそうです。



(トップ画像 ミユビシギの足跡 2020/02/01 D500 Tamron 500mm/f4 + 1.4x 九十九里浜にて撮影)
 九十九里浜に残されたミユビシギの足跡。小さくて軽い鳥なのに結構深い足跡になっているのは脚力が強いからなのでしょうか。ちなみにミユビシギは足が三本でこのような足跡になりますが、ハマシギの足跡も同じく3本足に見えます。(かかと後ろに小さいの1本があるだけなので)

 初出:2016/05/02
 改訂:2017/10/03 冬羽の絵を追加
 改訂2:2018/04/16 飛翔絵を追加
 改訂3:2019/08/18 群の絵を差し替え
 改訂4:2020/02/11 群の絵(冬)、飛翔絵、足跡の絵を追加。
    差し替え、観察データを追加。
改訂5:2021/09/13 シギ科へのリンクを追加。観察データの更新
 改訂6:2022/02/11 冬羽の絵を差し替え、観察データを更新
 改訂7:2022/03/11 文章の見直し
 全面改訂:2023/12/16